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ムツゴロウの正面写真

  • 2016/3/23

Summary

ムツゴロウはスズキ目ハゼ科の魚類で、体表には青い斑、眼は上部に突き出し、瞳孔はハート型、口元には間隔の広い歯が上下に並んでいる。

ムツゴロウ(Boleophthalmus pectinirostris)は日本では有明海及び八代海のみに生息するスズキ目ハゼ科の魚類である。体表には青い斑(ブルースポット)があるのが特徴である。眼は上部に突き出しており,瞳孔はハート型?で愛らしい。口元には間隔の広い歯が上下に並んでいる。干潟に穴を掘り,満潮時には身を潜めているが,干潮時には干潟に出てきて活発に活動する。干潟上に堆積したケイ藻を,頭を激しく左右に振りながら歯で削りとって食べる。時折,背びれを立て口を大きく開けて威嚇し,激しく喧嘩をする姿が見られる。佐賀では食材としても流通する。

ムツゴロウの正面写真

佐賀大学文化教育学部 嬉 正勝

 

(出典: 学会誌「比較生理生化学」Vol.33 No.1 表紙より)

 

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